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ソラゴト通信局

呼吸するライトノベル作家・石原宙のブログです

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俺の編集が狂戦士だった件

こんばんは。石原宙です。


見本誌がきました。




10/23(金)発売
「世界で2番目におもしろいライトノベル。」
(集英社DX文庫)

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ついに新刊発売まで一週間を切りました。

胃が痛いです。いつもよりずっとです。
この痛みの原因は、荒れた食生活でもなければ、緊張でもヒスタミンでもなく、ひとえに血の気の多いタイトルのせいです。
わたしは悪くありません。
みんな担当編集が悪いのです。


集英社DX文庫編集部ブログ
↑↑編集部ブログでこんな記事を書いてましたが、やつはどうかしているのです。


正常な思考ができていないのです。
きっと具合が悪いんだと思います。頭の。
いまや月に100冊以上も刊行され、出版レーベルも男女向けあわせて20以上も存在し、本もWEBも含めれば星の数ほどラノベがある中で、世界で2番目におもしろいなどと、どの口が言うんでしょうか。
群雄割拠のラノベ戦国時代のいま、業界そのものに盾突くなど正気の沙汰ではありません。
死ねばいいんでしょうか。
思えば、企画段階からおかしかったのです。
「ラノベ業界に喧嘩売りましょうよ!」盛んにそう言っていた担当氏。
本作から担当になったので、どんな人なのかな、よくしゃべる人なのかな、いろいろ考えました。
編集さんも人間なので、押しの強いタイプだったり、比較的作家にまかせるタイプだったり、いろいろです。
編集さんと作家の相性というのは作品の出来に大きく関わります。
とことん相性があわないと、企画は通らず、気力も失い、髪は抜け、悲しいかな作家が筆を折るケースさえあります。
だから自分の担当がどんな人なのかというのは、作家にとってまさに生死にかかわる問題なわけです。
・・・・・・からの「ラノベ業界に喧嘩売りましょうよ!」です。
「やるなら今しかないですよ!」とも言っていました。
まじか、と。
ただあなたが今むしゃくしゃしてるだけなんじゃないんですか、と。
押しが強いとか弱いとかじゃなく、ただひたすら武闘派なのです。
そうして、なかば脅される形でプロットを書き、気がつくと編集会議を通過していました。
原稿を書き、改稿をへて、無事入稿。
そしてできあがったカバー裏面がこれです。
こんな注釈ついてるあらすじがあるか!!
血の気多すぎるだろ!!! ばか!!!
「帯とかあらすじとかカバーに入る文言は読み手に刺さる端的なものがいいですよね」とは言いましたけど、刺さりすぎだろ!! 血が出るわ!!!

そもそもわたしが用意していた企画は、「ラノベは色々言われるけど、それすら笑い飛ばしてみんなでもっとラノベを楽しもうよ!」という純粋なものだったはずです。

読んでいただいたらわかると思いますが、ラノベ愛に溢れているんです。

いったいうちの編集はどうしてそんなにラノベ界に喧嘩を売りたがるのでしょうか。
ラノベに親でも殺されたのでしょうか。
これはもはや編集の皮をかぶった狂戦士です。
攻撃力3倍の代償に敵味方関係なく攻撃してくるのです。
実際すでにわたしの胃壁はボロボロです。
ラノベのタイトル風にいうなら、「俺の編集が狂戦士だった件」あるいは「俺の編集がこんなに見境ないわけがない」です。
意外と面白そうです。面白くないです。
こんなものを出して、日頃お世話になっているベテランの先生方にどんな顔して会えばいいんでしょうか。
どれだけ礼儀正しくしても「ああこいつは俺らに喧嘩売ってんだな」とか「あの笑顔の裏でほくそ笑んでやがるんだなこの豆ダヌキめ」と思われてしまいます。
そんなわけないんです。ゆるしてください。
みんな担当編集が悪いのです。
わたしはすべての作家先生を尊敬しているし、ラノベを愛しているのです。
せめて担当氏が薄幸の美少女JCだったらゆるされたのに、どうして薄幸でも美少女でもなければJCでもないんですか。
むしろ薄幸なのはわたしじゃないですか。
だからこれはもうできるだけ多くの人に買って読んでもわらうしかありません。
そうでないとこの魂と胃壁と抜けた毛髪は報われません。
どうか読んでみてください。
10/23(金)発売
「世界で2番目におもしろいライトノベル。」
(集英社DX文庫)
よろしくお願いします!
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