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ソラゴト通信局

呼吸するライトノベル作家・石原宙のブログです

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誕生日でした

こんばんは。石原宙です。

じつは1月16日はわたしの誕生日でした。

そこでこれ!


あんど先生色紙


どうですかこのオシャレなデザイン(ハイトーンボイス)!

持ち運びやすいサイズ(裏返りぎみ)!

スクエアなボディー(裏返る)!!


まさかの『究極!!変態仮面』の作者あんど慶周先生に描いていただいた色紙なんです。

まさかの「お誕生日おめでフォォォ……!!」なんです。

これですね。

大須にある漫画の描ける某喫茶店さんへお邪魔したとき、大胆かつ巧妙にねだったのです。

わたしはお店につくなり、あんど先生とほかにもいらっしゃった先生方との会話の隙を狙い、切り込みました。

「あっ、そういえば」と素朴な思いつきを装い(狩人の目で)、

「今度ぼく誕生日で!」と用意周到にかばんに潜ませた色紙をさしだしつつ(どうみてもこのために買ってきた)、

「もしよろしければこれ」と拙著『8番目のカフェテリアガール』を手渡しつつ断りにくい雰囲気を醸成しました。

プロの犯行です。

とはいえ、あんど先生はとても懐のひろい方なので、こんなちょこざいな真似をせずともこころよく応じていただけたはずです。

少年時代、わたしはジャンプしか読まない派でした。

学校へいけば、「今週のマガジンが」「サンデーが」「貴重なチャンピオン派だ! 保護しろ!」などと各種漫画誌の話題が飛びかうなか、わたしは「フッ」と腹立つ感じで鼻を鳴らし、かたくなにジャンプだけを読み続ける孤独な求道者でした。

週刊少年ジャンプと心の専属契約を結んでいたのです。

意識の高い読者であり、つまりファンをこじらせていたのです。

『究極!!変態仮面』は、わたしがリアルタイムで読んでいた大好きな作品でした。

1993年の連載終了から、2013年の実写映画化という20年にもおよぶ超ロングパスを成功させた偉大な作品です。

「俺は正義の味方だが、どうやら正義は俺の味方ではないらしい」

この最高にかっこいいキャッチコピー。

まさかこの正体が女の子のパンティをかぶったほぼ全裸の男子高校生と誰が思うでしょうか。

これが日本のヒーローです。

いつアベンジャーズの一員になるかと考えると胸が高鳴ります。

ともかく。

まさか自分が大人になって、その作者の先生にお誕生日色紙を書いてもらえる日がこようとは……。

あんど先生ありがとうございました。

この業界、つらいこともたくさんあるけど、こういう幸せがたまにあるから好きですよ。
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