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ソラゴト通信局

呼吸するライトノベル作家・石原宙のブログです

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10月23日(金)世界で2番目におもしろいライトノベルが発売されます

こんばんは。石原宙です。

この間の土日はずっと家でみりん揚げを食べていましたが、さすがのわたしもみりん揚げ代くらいは稼がないといけません。

というわけで新刊がでます。

タイトルは、

『世界で2番目におもしろいライトノベル。』

です。

酔っぱらってません。

面白いです。おそらく現時点での私の最高傑作です。

みりん揚げに誓って言います。


次を書いたらそれが最高傑作になりますけど。



タイトルについては二転三転しましたが、「ライトノベル業界に喧嘩を売りたい」としきりに言う血の気の多い担当編集の口車に乗せられ、ごらんの有様となりました。

どうしたんでしょう。何かいやなことがあったんでしょうか。

しまいには、「『この世で2番目におもしろいライトノベル。』にしましょうよ! 略して『このラノ』!」と特定の出版社に向けて喧嘩を売ろうとしはじめたので、私が体を張って止めました。

その際に右腕を持っていかれましたが、この程度の犠牲ですむなら安いものです。

そうして決まったタイトル。
これだけ多くの作家さんがいて、たくさんの作品がある中で、たいへん恐れ多いです。

ですが、そんな群雄割拠の時代だからこそ、覚悟を決めねばならないと思いました。

タイトルの真偽は、最後まで読んでもらえれば必ずわかります。

どんな作品か一言で言うと、


ライトノベルへの愛と憎しみに満ちた作品です。

内容はこんな感じです。
***********************************************
主人公・灰川祭は、"認知度海抜0mの男〈デッドロット〉”を自負する高校生。

日々の日課は、ブログで志なきラノベを叩くことです。歪んでいます。

彼はある日、"最終回後の主人公”と名乗る4人と出会います。

"伝説の勇者” リーリャ・パヴロヴナ・リトビャノフ
"学園異能の覇者” 獅子王 騎士
"異世界帰りの救世主” 織田切 チロル
"終わりの魔法少女” 赤瀬川 夏恋

それはまさに祭りが毛嫌いしていたライトノベルの主演級〈プライマル〉でした。

非日常に飽き飽きしていた彼女たちは、普通の日常を望んでいます。

キーとなるのは、"英雄係数〈メサイアモジュール〉”。

簡単に言えば、その数値が高い者ほど英雄になりやすく、逆ならなりにくい。

元主人公と名乗る彼女たちは常人の3倍、300前後の数値を誇ります。

対する祭はたったの5。空前のモブです。

ドラクエでいえば、「ここは◎◎の村だよ」としか言えない村人の、飼ってる犬がくわえているビーフジャーキーくらいの存在感です。かわいそうです。

だからこそ彼を見込んで、彼女たちは願うのです。

自分たちのいらない英雄係数をもらってくれと。

私たちの代わりに、"主人公”になってくれと。

ただ。

彼女たちの不要な数値をすべて引き受ければ、祭の英雄係数は1000を超えます。

常人の10倍。主演級の3倍。未曾有の怪物です。

その爆発的な運命力は、しだいに世界に干渉をはじめます。

"伝説の勇者”は担任に。
"学園異能の覇者”は悪友に。
"異世界帰りの救世主”は妹に。
そして"終わりの魔法少女”はヒロインに。

主演級の彼女たちが、大いなる祭の物語の"脇役”になってしまうのです。
望まないのに、人類史上最強の"超主演級〈ハイ・プライマル〉”となってしまった祭はどうなってしまうのか?
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長かったですね。ここまで読んでくださった方ありがとうございます。

懐に余裕があれば、クオカード500円分あげたいです。

そして、注目の挿画担当は、人気イラストレーターのH2SO4さんです。

ものすごくきれいで魅力的な絵を描かれる方です。

以前から好きで、いつか一緒に仕事をしたいなと思っていたところ、今回ご快諾いただきました。

ありがとうございます。好きです。がんばりましょうね。

以上です。
ライトノベルを愛するすべての人へ。


右手で握手し、左手で殴り合いましょう。



10月23日(金)発売、『世界で2番目におもしろいライトノベル。』(集英社DX文庫)

どうぞよろしくお願いします。
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